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【イッセイミヤケ】世界一有名な黒いタートル【スティーブジョブズ】

2016.08.24店舗スタッフブログ

イッセイミヤケ、というブランド知ってますか?

なんて質問したら、ほとんどの方に「何言ってるの?知ってるにきまってるじゃない」と笑われてしまいそう。
それほど著名な日本を代表するブランドの一つですよね。

では、「イッセイミヤケの服ってどんな服?」と聞かれたら?
「えーと・・・」となってしまう方も、これまた結構いるのではないかと推測。

でも実は、ほとんどの方がイッセイミヤケの服を見たことがあるんです。
こちらもまた世界的に知らない人はいないであろう、アップル社の創立者「スティーブ・ジョブズ」。
彼の愛用していた服は、イッセイミヤケのデザインでした。
では、せっかくなのでまずデザイナー三宅一生についてほんのちょっとだけ詳しくなってみましょう。

 

イッセイミヤケの三宅一生ってどんな人?

三宅一生(ミヤケイッセイ)は、広島出身のファッションデザイナー。
幼少期から美的センスは抜群で、多摩美術大学在学中に新人デザイナーの登竜門といわれ、これまでにも数多くの著名デザイナーを輩出してきた荘苑賞佳作を受賞(歴代受賞者には、山本寛斎、コシノジュンコ、山本耀司などが名を連ねています)。卒業後は海外でデザインを学び帰国後事務所開設。これまでに文化勲章をはじめ、国内外で多くの勲章を受章しています。

三宅一生の服に対する姿勢は、「服は一枚の布である」ことに一貫しています。
一枚の布をどのように、なにをしたら、誰もが着やすく居心地よく、そして美しくみえるか。
その布を作る糸(素材)レベルからとことん、今なお探求し続ける革新的なデザイナーです。
ブランドには「イッセイミヤケ」「プリーツプリーズ」をはじめとする被服のラインから、バッグ(BAOBAO)・時計・サングラスなどのファッションアイテム、香水や照明器具なども展開されています。
 
 
真正面からデザインに向かいあい、妥協も許さず進化をやめることもしない人なんですね。

 

イッセイミヤケとスティーブ・ジョブズとの出会い

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そんなあくなき探求心で作り上げられる服やアイテムたちですから、惚れ込む人も並々ならぬ惚れ込みようになっても当然といえば当然。
その数多くの世界中の人の中でも、トップレベルといってもいいほどの惚れ込みようを見せた人、それがあの「スティーブ・ジョブズ」です。

 
ジョブズを思い浮かべるほぼ100%の人が

「黒のタートルネック、デニム、スニーカー」

の彼を思い出すのではないでしょうか。
あのスタイルはジョブズのトレードマークとなっています。
それもそのはず。
スピーチの名手といわれた彼が多くの名言を発信していたそのとき、
メディアがとらえた約10年もの間のほとんどがあのスタイルだったのですから。

 
そして、あの黒のタートルネックこそがイッセイミヤケのデザインによるものなんです。
 

 

黒いタートルネックはユニフォームだった

ジョブズがあるとき、ソニーの創業者である盛田昭夫氏に「何故ソニーの社員はみな同じ格好なのか」と問うと、盛田氏は「戦後で働く人の作業服を用意する必要があったからではあるが、今や会社と従業員を繋ぐ絆である」と説明。
これに感銘を受けたジョブズは、アップルでもそんな絆を!とユニフォームを作ることを提案しましたが、従業員からは反対を受けてしまいます(非常に残念な思い出だとか…)。
では自分だけでも、と決めたスタイルが「黒いタートルネック・デニム・スニーカー」。

では何故イッセイミヤケを選んだのか。
当時、ソニーのユニフォームをデザインしたのが、三宅一生だったそうです。
「イッセイミヤケ」と「ジョブズ(アップル)」を繋いだのは「ソニー」。
なんというビッグキーワードなんでしょう・・・。

ともあれ、かのジョブススタイルはイッセイミヤケあってのものなのでした。

 

黒タートルネック秘話

一代でそれぞれの分野の世界トップクラスに上がっていった三宅一生とジョブズ。
凡人ではないことは簡単に想像できますが、ではそんな2人の逸話を一つ。

あの黒のシンプルなタートルネック。実は全然シンプルじゃないんです。
作る人も着る人もこだわりの強い人同士。
三宅氏はスタッフ総出でジョブズの身体をすみずみまで採寸し、両腕の長さ、肩幅、果ては袖をまくった時の左右のバランスまで計算し、これ以上はないほどのスペシャルオーダー品を作り上げます。
一方ジョブズは50とも100ともいわれる膨大な数のタートルネックをオーダーしましたが、ある日その在庫が少なくなったため再発注。しかし、その時には最初の素材の取り扱いがなく、酷似した素材で作ったところ、ジョブズはそれを見抜いて返品したんだそう。
 
どちらもやることが非凡です・・・・・

 

シンプルにこだわる

ジョブズは「禅」の精神にも感銘を受けた人でもありました。一つのことをこつこつと続けられる人が最も強いという禅の考えの一つから「シンプル」であることの強さを知り、求めた人でした。
三宅一生は常に前進、進化しているデザイナーですが、「一枚の布」の原点からぶれることのない、まさに禅でいう「強い人」。デザインを追及し続けるその姿勢はまっすぐで、シンプル以外の何物でもありません。

 
2016年3月、三宅一生は、フランスのレジオン・ドヌール勲章、民間に与えられる中でも最高位のコマンドゥールを受章しました。
その叙勲式でフランス文化大臣が語ったコメントの中に、こんな言葉があります。

「彼の作品は真の傑作にしか見られない簡潔さを有している」

 
流行を作ることを目的とせず、ただ必要なものを追い求める。時代が求める新しい物を生み出し続ける。
仕事にも服装にもシンプルなスタイルにこだわったジョブズがイッセイミヤケと出会ったのは、必然だったのかもしれませんね。
 
 

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